ボサノバアレンジ


ボサノバアレンジ


今回は音楽理論も少し進んできましたので、それらを使って「ボサノバ」に曲をアレンジする方法を紹介してみたいと思います。

ボサノバはジャズプレイヤーが好んで演奏することも多いので、ジャズの要素をたくさん取り入れて「Reharmonization」することが可能なのですが、今回は「音楽理論」のページで説明している、「テンションコード」MIそして4th Voicingを使ってアレンジしていきたいと思います。

曲は「サザンオールスターズ」の「いとしのエリー」を使ってアレンジしていきたいと思うのですが、著作権等の違反にならないかがちょっと不安なので、コード進行などはそのまま使用し、メロディーのみを変えた曲を使ってアレンジしていきたいと思います。

メロディーのみを変えた曲がこちらです。※音量に注意してください。

 

ではこの曲を使って説明していきたいと思います。

もちろんアレンジ後の曲に「いとしのエリー」のメロディーに変えても問題無いので興味のある方は試してみてください。

以下の楽譜はメロディーとコードのみを記載した楽譜です。ピアノやベースなどの楽譜は「いとしのエリー」とほぼ同じなので省略します。

皆さんはボサノバと言われるとどんな曲が最初に浮かんできますか?

僕なんかはボサノバと言われると、定番なんですが「イパネマの娘」なんかを思い出します。この「イパネマの娘」でも使われているのですが、ボサノバのひとつの特徴として、ギターの演奏方法に「バチーダ」という奏法があります。

詳細は省きますが、これは親指でベース音を弾き、その他の指でコードを弾いてギターを演奏する奏法なのですが、この「バチーダ」という奏法がボサノバでは定番の演奏方法となります。

以下の楽譜を見てください。

これはボサノバでよく使われているリズムです。

もちろんリズムパターンはこれに限らずいろいろあるのですが、先ほど説明した「バチーダ」の奏法でこのリズムを演奏するとボサノバの感じをすぐに出すことができます。

では次に今回のボサノバのアレンジで取り入れる「テンションコード」と「4th Voicing」のお話をしたいと思います。

まず、ボサノバでよく使用されている「テンションコード」の種類ですが、それは「6/9」コードです!この「6/9」コードで先ほどの「バチーダ」を演奏すればもう完全にボサノバです!

ですがひとつ注意点があります、それは上記にも上げた4th Voicing」を使ってヴォイシングをするということです。

4th Voicing」もボサノバのひとつの特徴でもあるので覚えていてください。

4th Voicing」についてはこちらを参考にしてください。

Voicing / Fourths

その他にも「9th」のテンションはよく使用されているように思います。

例えばKey = Cでは「C△7」を「C/9」に置き換えて、もう少し変化が欲しい時などは「C/9」から「C△9」へとコードを変えて「ラ → ティ」の動きを付けて加えてみるなどのアプローチもよく見られます。

では、「テンションコード」4th VoicingそしてMIを使った実際のアレンジについてですが、今回は先にボサノバにアレンジした曲を聴いてもらってから、どのように考えてアレンジしていったのかを説明していきたいと思います。

【ボサノバにアレンジした曲】※音量に注意してください。

 

曲を聴いてもらって分かるように、演奏スタイルは先ほど説明した「バチーダ」の演奏方法を使用しています。

以下が今回のアレンジした楽譜です。(Melo / Piano / Bass

DTMから直接出した楽譜なので表記が分かりにくい箇所もありますが・・・(汗)

曲はKeyDなので、原曲と同じです。


では1小節目から説明したいと思います。

まず原曲の1小節目は「D」のトライアドコードですが、アレンジは「D/9」に変更しています。

これは先ほど説明した、ボサノバでよく使用されている「テンションコード」に変更しました。しっかりと「4th Voicing」になるようにヴォイシングにも気を付けてアレンジしています。

【原曲】

【アレンジ】


2小節目は原曲では「F#m」、厳密にいうと「F#/ C」のコードです。

この「F#/ C」の「 / C」とはボトム(1番下、主にベース)の音がルートの「F」ではなくコードトーンの「5th」の「C」の音を使用している為、「オーバーコード」というコードを使用しています。

今回はこの「F#/ C」のマイナーコードをもう少し明るめの印象を与えたかったので「A7」に変えてみました。

【原曲】

【アレンジ】


次は3小節目です。

原曲では「D7」です、ここはテンションを加えて「D9」にしています。

2小節目が「A7」なので「D」のコードをそのまま使えば「Ⅴ→Ⅰ」の形にもなります。

【原曲】

【アレンジ】

 


4小節目は、原曲では「G」です。こちらはテンションを加えて「G△713)」に変更です。ちなみにヴォイシングは「4th Voicing」にしています。

【原曲】

【アレンジ】


では5小節目です。

こちらは原曲では、「Em7→A7→D」というコード進行です。

アレンジは「Em9→E♭△7→D/9」に変更しています。この「E♭△7」ですが、これは「MI」の理論からきています。

ポイントは「Em7→A7→D」のルートを見てみると、「E→A→D」となります。この時の「A」を「E♭」に変えると「E→E♭→D」と半音階ずつ下がっていくラインが出来ます。

このラインを使いたいので「MI」の理論から「E♭△7」というコードを使用しました。ちなみに、この時に使用できるコードに「E♭7」というコードも使用可能です。これは「subⅤ7」という理論なのですが(まだ音楽理論でも説明していないので詳細は省きます)、E♭7」でなく「MI」の「E♭△7」を選んだのはボサノバでは、このメジャーコードの方がよく使われている傾向にあるのでこちらを使用しました。

【原曲】

【アレンジ】


6小節目以降のコード進行はテンションを加えた程度でそのまま使用しています。

【原曲】

【アレンジ】


コードに関してのアレンジは以上となります。

【アレンジ後のオケバージョン】※音量に注意してください。

 

では、ベースラインについても簡単に説明しときましょう!

ベースラインではアクセントの位置が不安定にならないように「1」(ルート)と「5th」の音をメインに組立ていきます。

その他の細かい音はコードトーンの「3rd」や「7th」、「テンション」の音を使用してラインを作っていきます。このあたりはセンスにもなってきますので、アレンジする際はベースラインがスムーズに動くように音を選びましょう!

【Bass&Drバージョン】※音量に注意してください。

 

BASSパート】


最後にドラムについてお話しときましょう。

ボサノバのベーシックなドラムは基本「8ビート」です。

ハイハットを使用するときは2拍4拍でオープンにすることが多く、ライドシンバルを使用するときも「8ビート」で演奏します。

バスドラムはベースのリズムと合わせ、スネアドラムはリムショットが多いです。スネアドラムを2拍4拍で演奏するのもいいですが、あまりお勧めはしません!ナンセンスです。

スネアは8ビートでいろいろなリズムで演奏するようにしましょう!

【例: ボサノバのドラムパターン】

以上が今回のボサノバアレンジです。

興味のある方はこれらを参考にしてボサノバアレンジにチャレンジしてみてください!

では本日はこの辺で・・・。

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