6th Chordについて


6th Chordについて


過去に講師をやっていた時に学生から「6th Chordってテンションと同じ考え方で使用していいの?」や「どういうときによく使われているの?」など「6th Chord」について何度か質問を受けたことがあります、もしかすると皆さんも同じような疑問を持っているかもしれないと思いましたので今回は「6th Chord」についてお話したいと思います。

まず、「6th Chord」のお話をする前に、少し不協和音についてお話をしたいと思います。

みなさんはどのような状態が不協和音だと思いますか?

実は音を同時に複数鳴らすと音の揺れが発生していることはご存知でしょうか?

近くに楽器がある方は試してみるのもいいと思います。

例えば「ドとレ」、「ドとミ」、「ドとファ」のように音を2つ同時に演奏してみてください、意識して聞いてみると音が揺れていることがわかると思います。

そして「ドとレ」、「ドとミ」、「ドとファ」では音の揺れるスピードが違うことに気付くと思います。

ギターを弾いてる方は知っていると思うですが、ギターをチューナーではなくハーモニクスでチューニングするときは音の揺れを聞いてチューニングしますよね、あの状況と同じです。

実はこの音が揺れるスピードが速ければ速いほど安定していないということになり不協和音といいます。

音と音のインターバルが近いほど音が揺れるスピードは速くなっていきます、音階の中で一番近いインターバルは「m2nd」です。

m2nd」の半音階の音を同時に鳴らした時に不協和音が発生していると考える訳です。

この理由は「Available Tensions」の理論にも通じるものがありますよね、コードトーンから1音階上の音が「Available Tensions」なので、コードトーンから半音階上の音は省いている訳です。

因みに日本では「トライトーン」(♯4)も不協和音ということがありますが、これはあまり不協和音と認識しないほうがいいと思います。なぜかというと「トライトーン」は裏コードや代理コードなどで使用できるコードとしてよく使われていたりします、この説明は理論が進んだ時に読んでいただければわかると思いますので、「トライトーン」は不協和音と認識せずに、あくまで「トライトーン」と覚えておくことをお勧めします。

では「6th Chord」のお話にもどしましょう。

実はダイアトニックコードの中に半音階の音が入っているコードがあります、それは「△7」のコードです。

例えば「C△7」の場合は「ド・ミ・ソ・シ」の構成音です。

左の楽譜は1stインバージョンですが、この「ド」と「シ」の音が半音階になります。

コードの響きとしては、半音階が入っていても綺麗な響きを持ったコードでもあります。

ですが、楽器の種類やヴォイシングによっては、この「ド」と「シ」の「m2nd」の音の響きがあまり良くないと感じる時があるのです。

例えば「ブラスセクション」を使用したときなどです。ブラスは個々の楽器が単音を鳴らして複数の楽器でコードを鳴らします。

この時に「m2nd」の音の響きが目立ってしまい不協和音のニュアンスをより感じてしまうということがあります。

実はこの様な時に「6th Chord」を使用したりします。

次になぜ「6th Chord」が使用できるかというと、アヴェイラブルテンションを思い出してください。

「Ⅰ△7」と「Ⅳ△7」の「Available Tensions」に「13th」の音が含まれています、この「13th」の音は1オクターブ下げると「6th」の音と同じなので、この音を「7th」の代わりに使用して「Ⅰ6」と「Ⅳ6」コードに置き換えて使用するということがあるわけです。

もちろん、「6th Chord」の音の響きを使いたいという理由で使用することもありますので、上記の理由はひとつの選択肢として覚えておくと作曲や編曲の幅が広がるのではないかと思います。

ではでは、今日はこの辺で・・・・。

 

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