- 2019-11-16
- 音楽理論
- solid line, 音楽理論, コード, コード進行
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PRIMARY DOMINANT
本日は「PRIMARY DOMINANT」(プライマリ・ドミナント)のお話をしたいと思います。
「PRIMARY DOMINANT」は次回お話する「SECONDARY DOMINANT」(セカンダリ・ドミナント)に繋がる説明なのでしっかり理解してください。
まず、「PRIMARY DOMINANT」の「PRIMARY」とは、「最初の」とか「重要な」という意味です。
では、「DOMINANT」(ドミナント)を思い出してください。
「ドミナント」といえば「Ⅴ7」のことでしたよね。
「Ⅴ7」は「Leading tone」や「Harmonic minor」でも説明したように、「Ⅰ」に対して強く動こうとする働きを持っています。
この「最初の」(重要な)ダイアトニックコードの「Ⅴ7」から「Ⅰ」に対して「強く動こうとする働き」のことを「PRIMARY DOMINANT」といいます。
そして、次回お話する「SECONDARY DOMINANT」の「SECONDARY」とは「第2の」や「2番目の」という意味なので、この「PRIMARY」の「強く動こうとする働き」という特性を他のコード進行でも使えるようにしようというのが「SECONDARY DOMINANT」というわけです。
それともうひとつ、ここで覚えておいて貰いたいことがあります。
それは「Ⅴ7」から「Ⅰ」への「P5th」の音の動きを表す記号を以下のように表記し、これを「Solid Arrow」といいます。これは、コード進行がどのように動いているのかを分析する時などに楽譜に記載し使用します。
【Solid Arrow】 / 「Ⅴ→Ⅰ」(P5thの動きを表します)
【実際に表記した例】
次回の「SECONDARY DOMINANT」ではこの表記を使って説明していきますので覚えておいてください。
では、本日はこの辺で・・・・
SECONDARY DOMINANT