
Relative Keyとマイナースケール
まずは「Relative」について詳しく説明していきたいと思います。
「Circle of 5th」でも簡単に説明していますが、メジャーKeyとマイナーKeyは同じ「Key signature」(調)を使用するということです。ちなみに「Relative」とは日本語で「身内」という意味です。
key = Cとkey = Amは身内なので同じ「Key signature」を使用していると考えれば分かりやすいかと思います。
例:Major key = C及びminor key = Am
例:Major key = G及びminor key = Em
そして、「Relative key」の探し方についても触れておきましょう。例えば、楽譜を見てMajor keyが分かったら、そこからminor keyが何なのかを調べる方法です。Relative keyを探すのに毎回「Circle of 5th」を思い出すのも大変なので、このやり方さえ覚えてしまったらとても簡単に割り出すことができます。
考え方はMajor keyからminor keyを割り出したい場合は基準の音からM6th Upした音、もしくは基準の音からm3rd Downした音が「Relative key」となります。
例えばkey=Cの場合
※keyのc(ド)からM6th Upはa(ラ)、
※keyのc(ド)からm3rd downもa(ラ)ということです。
ですので、key=CのRelative KeyはAmということになります。
逆にマイナーKeyからメジャーKeyを割り出したい場合は基準の音からm3rd upした音、もしくは基準の音からM6th downした音が「Relative Key」となります。
例えばkey=Amの場合
※keyのa(ラ)からm3rd Upはc(ド)、
※keyのa(ラ)からM6th downもc(ド)ということです。
ですので、key=AmのRelative KeyはCということになります。
これで「Relative key」をすぐに探せると思いますので覚えておくと便利です。
次にマイナースケールについて説明したいと思います。
マイナースケールにもメジャースケールと同様に音を並べるためのルールがあります。
メジャースケールでは「1音、1音、半音、1音、1音、1音、半音」がルールでした。
「ドレミファソラシド」の並びです。
マイナースケールでは「 1音、半音、1音、1音、半音、1音、1音」がルールとなります。
ちなみにこの音の並び方は「ラシドレミファソラ」と同じなんです。
先ほど説明した「Relative key」思い出してください。
keyにはMajor keyとminor keyがあります、例えばMajor keyがCならminor keyはAmです。
これをスケールで考えると
keyがCならCメジャースケール「ドレミファソラシド」となり、
keyがAmならAマイナースケール「ラシドレミファソラ」となります。
下の楽譜を見てもらえれば分かると思いますが、
「ラ」から始まる音階がマイナースケールとなるわけです。
「Relative key」とマイナースケールを理解できたでしょうか?
例えば、作曲をするとしましょう。「明るくてポップな曲を書きたい」と思えばkey Cで曲を書き、「バラード調の切ない曲を書きたい」と思えばkey Amで曲を書く、例えばAマイナースケールでメロディを作って、コード進行も付けたとしましょう。
楽譜はどうやって書けばいいの?というときは、key=Cと同じ「Key signature」を使って楽譜を書けばいいということになります。